屋根裏にて

屋根裏にて

工房の屋根裏にて、打ちひしがれる。

このお家の屋根裏には縄がたくさん残されていて、倉庫を覗いてみると縄綯い機なるもの(縄を綯っていくメカ、手動)も残されていました。冬のためにかな?お蚕さんの為かな?薪というか柴の束もたくさん。よく見るとすべて束ねるのに使われているのは縄。
きっとあの縄綯い機で作ったのだろうと想像。竹かごの類いもたくさん残されていて、
地に足をつけた丁寧で地道な暮らしぶり、仕事ぶりが想像されて、しばし呆然。この人たちは何時起きでどんなタイムスケジュールでこの暮らしをしていたのだろう。どうやったらこんなにマメに暮らせるか、縄を綯うのは冬の時期かなあなんて夫と想像。今の私の暮らしとは濃密さが違っただろうな。

このお家で、工房で私はどんな仕事が残せるか この先人達に迫りたい!という欲求が湧いてくる。本当に気持ちをシャンとさせてくれる不思議なお家。

この縄たちをみながら夫に「私たちの縄文時代が始まるね!」と言ったら、「この縄は昭和の縄綯い機が作ってるけどな」と言われて、まあまあ拍子抜け。

いい!いいよ!令和の縄文時代だよ。私たちの縄文時代。なんか楽しそうでしょう。メカとも楽しく共存してさ。でもやっぱり地に足つけて、丁寧に暮らしていこうじゃないか。

明日はこの屋根裏を整理するぞ。埃まみれ決定。ワクワク。

 

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